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日志


2006/8/13

私を野球に連れてって

題名は,ホイチョイプロの角川映画「私をスキーに連れてって」のパクリではない。
ホイチョイこそが,上記の題名をもじったのである。
"Please take out me to the ball game!! "-野球場に連れてって,とも訳される49年制作のミュージカル映画で,ジーン・ケリーにフランクシナトラという二大スターの競演である。
こちらを見ると,その一部を垣間見ることが出来るのが興味深い。
一度は聴いたことのある軽快なワルツによる主題曲は,東京ドームでも試合開始前に流れるそうだ。
・・・で,今日はそんな蘊蓄を垂れるつもりは無い。
題名について述べるつもりが,ワープロで10行近くを費やしてしまった。
本当に悪い癖である。

がんばれルーキー(原題:Rookie of the year)」(93)という映画がある。
12歳の運動音痴の少年が,右腕を骨折した結果160キロの剛球投手となり,万年最下位のシカゴカブスに入団・・・というハリウッドお得意のミラクル野球ファンタジーともいうべき作品だが(DVDが遂に出たので買ってしまった。\895!!),その冒頭,試合前に本拠地リグレー・フィールドの様子が生き生きと描かれる。
グランドにかけられたシートを取り払い地面をならす作業員,シートをチェックする球場職員,フィールドで軽く身体をほぐし,早々とスタンドに詰めかけたファンにサービスする選手たち,球団グッズの準備をする販売員,そして球場ゲート目指して集ってくる観客たち。
老いも若きも男も女もカブスのキャップを被り,誰もが楽しげだ。
やがて,ブルペンで投手が軽いキャッチボールを開始する。
ゲームが始まる前のわくわくするような高揚感が,ビル・コンティ作曲による軽快な行進曲にのせて見事に活写されている・・・。

実は,先日の楽天戦で全く同じ光景を味わった。
日中の暑い日差しが翳り,涼しげな風とともに茜色にそまる西の空の下,観客たちが続々とフルキャストスタジアムに集ってくる。
中央ゲートから我が楽天ファンの聖地たるレフトスタンドにかけては出店が並び,あたかも縁日のような楽しげな雰囲気を醸し出している。
カクテル光線に照らされた緑と茶色のフィールドと観衆に埋まるスタンドには,試合前の緊張感と共に上記映画で感じたものと同種の高揚感が漲っている。
両チームのスタメンを発表するうぐいす野郎(これを最初に取り入れたのは,オリックスだったが)の声も,慣れてみるとなかなか良い・・・。

初回からメガホンを叩き,声をからして声援を送る。
7回裏には甲子園宜しく球団歌を斉唱した後風船が高々と夜空に上がる。
珍しく(泣)打線が繋がり,チャンスが広がると全員総立ちで,地元の遊園地のテーマ曲をもじったコンバットマーチ(?)が延々と,チャンスが費えるまで歌われる。
左隣にいた初めて来たとおぼしき若いカップルは選手名鑑を開きながら観戦,右隣にいた親子連れは父が我が子と同年齢の女の子に,レフトの守備についていたバファローズの谷選手のことを,柔ちゃんの旦那さん,と解説していた。
どちらもお莫迦騒ぎには参加せず,大勢が決した8回には帰途についた。
静かに観戦したい人たちには申し訳ないことをしたが,やはりレフトスタンドで観戦するにはぶっ壊れたい。

取り敢えず,今勝てなくても良い。
長期展望に立ってチーム力の底上げをしてくれるなら。
何よりも貴重なのは,地域に声援を送るべきチームがあり,そのゲームを皆が楽しみにできる,ということだ。
強いからファンになる,では,弱かったらファンをやめるのか,ということになる。
弱い巨人のファンをやめて楽天ファンになったという7割の方々,今勝てないからといってファンをやめた,なんてことになったら,この私が許しませんよ・・・(笑)
 
さて,明後日からのホークス戦のチケットを買いに行くか・・・。
2006/8/7

たまには,高校野球根多で・・・

昨日のF1は個人的には最悪の結果となり(大多数は大喜びだったが),悪酔いも手伝って,今朝は久々の頭痛に見舞われた・・・。
よって今日はアルコールを抜いた・・・。

 
最近は萌えないし,以前のようにじっくり観戦することも無くなったのだが,ついつい甲子園の高校野球を見てしまう。
特に,今日は東北勢が三つ出場となるので,仕事の合間にちらちら観戦した。

現実問題として,選手の育つ土壌の問題,選手が集まるか否かの問題,そして練習場所の問題の関係で北日本の高校は不利と言われてきた。
さらには,関東を除けば圧倒的に西日本の高校の方が強く,高校野球は「西高東低」と言われている。
例えば,四国・九州各県はいずれも野球県と言われている。
四国の甲子園常連校を挙げよ,と言われれば,高松商・丸亀商(香川),徳島商・鳴門工・池田(徳島),高知商・明徳義塾・土佐・伊野商(高知),松山商・今治西・八幡浜・尽誠学園(愛媛)等々たちどころに10校以上の名が出るくらいだ。
また,二度ほど福岡空港に降りる際に福岡市を玄界灘から俯瞰する機会を得たが,とにかく野球場がやたら目に付いた。
冬の積雪も多寡がしれているだろうし,第一暖かいので年中野球が出来る。
その差は大きい・・・と言われてきた。

本日の第三試合,一番最後に代表に決まり,地区予選の疲れを引き摺ったまま甲子園入りした我が県代表の仙台育英は,よりによって抽選で大当たりしてしまい,何と古豪徳島商との対戦となってしまった。
ま,つい数日前に地区予選の決勝再試合を投げ抜いたエース佐藤の投球が冴え,5-1で快勝したが,解説者(敢えて名前は出さないが)が無茶苦茶だった。
「仙台はせいぜい30℃だけど,こっちは37℃もあるので,鍛え方が違う」
とか,
「甲子園に来て,まだ日が浅いから,そういう点で不利」
とか,どう考えても徳島商に味方しているとしか思われない発言が目立った(私も,ちらちら見ただけなので,上記の言葉は正確ではないが)。
さらには,凡退した徳島商の選手に対し,
「良いバッティングをしたが,惜しかった」
といったことをしきりと言っていた。
徳島県の方には申し訳ないが,試合は彼が言うことと全く逆の結果になったので,ざまあ見ろだったのだが(終盤は出張中だったので車内でラジオを聴いた),もうちょっとまともな人選をして欲しいと思った。

第四試合は,日大山形-開星(島根)。
帰宅後,後半をTVで観戦。
こちらの解説はまともだった。
しかし,どのような抽選をしているのか知らないが,第二試合の福岡(富山)-福井商のように隣県対決となるのはいかがなものだろうか。
北陸大会(?)でも顔を合わせたことがあるかもしれないし,第一近県・隣県を応援したくなるのが人情だ。
近県・隣県の高校には一つでも多く勝ち残って欲しいのだが,こうした「潰し合い」は???である・・・なんて思っていたら,二回戦で今日の第三・第四試合の勝者である仙台育英と日大山形がぶつかることに・・・。

うーん,やはり抽選を考えて貰いたい・・・。

(今夏も東北勢は大当たりくじを引いてばかりで,西日本の強豪とばかり当たる・・・)
2006/7/31

夏らしからぬ日,スポーツ三題

全国で唯一梅雨明け宣言をせぬまま8月突入となりそうな今日,午後から日差しは戻ったものの気温が上がらず最高気温は23℃に留まった。
風が涼しく,殆ど秋の様相。

その中,雨で順延及び楽天戦のナイターのため異例ともいうべき中三日で行われた,第88回全国高校野球選手権大会宮城県大会決勝戦を戦う仙台育英高と東北高にとっては救いともいうべき天気だったろう。
個人的には,主戦高山と中軸の成田を筆頭に,昨夏の甲子園ベスト8のメンバーの残る東北有利,と見たが,押し気味に試合を進めたのは仙台育英だった。
結局,育英佐藤,東北高山両投手が何と延長15回を投げきり,大会規定により再試合となった。
これで全国49代表で決まっていないのは我が県のみ,と,これまた異例の事態となった。         決勝再試合は明日1時にフルスタ宮城で行われる。

帰宅後,例によって昨夜録画したF1第12戦ドイツGPを観戦。
予想通りPPのライコネンは失速し,赤馬余裕の1-2。
ルノーはリアタイヤの摩耗に苦しめられたようでアロンソ5位,フィジケラ6位に留まる。アロンソと兄シューのポイント差は11に減り,ルノーと赤馬のコンストラクターズポイントも僅か10点差となる。
TOYOTAは下位スタートのトゥルーリが第一スティントのピットインを遅らせる変速作戦で見事7位フィニッシュ。
弟シューはクルサード(レッドブルフェラーリ)との接触とピットレーンの速度超過ペナルティで惜しくも9位でポイントにあと一歩。
戦闘力は上がっているようなので,何としてもHONDAに追いついて欲しいものだ。
次戦は,ツィスティー&ダスティーなオンガロリング。
戦闘力が落ちていると思われるルノーに勝機のあるサーキットである。
新車テストもままならず,予想通り戦闘力を発揮するに至らなかったAgriの二台も含めて,日本勢の活躍を期待したい。

最後に,玉スタのレッズ-バイエルンミュンヘン戦。
シュヴァインシュダイガーやカーン等ほぼベストメンバーのバイエルンに対し,何とレッズが勝ってしまった!!!
如何にアウェーで初戦とはいえ,金星には違いない。
うーん,ブンデスリーガーたちを直に見たかった・・・。
2006/7/23

やってるみたいよ,オールスター

一昨日,私が例によって歓楽街で酩酊しているうちに,世の中オールスターやっていたんですね。
しかも,昨日は折からの雨のため中止で今日に延期。
場所はなんと宮崎・・・。
ま,かつて我が町で行われたこともあったくらいだから(昭和の最後の年だったか,巨人時代の駒田が決勝ホームランを打ってMVPになり,仙台まで来た甲斐がありました,と田舎扱い-確かに田舎だけど-のひとことを残した),プロ野球も地方の時代に入ったということでしょうか・・・。

中盤までは点の取り合いのがっぷり四つ。
多分きちんと見ていれば,見応えのあるゲームなのだろうが,既に興味を失いつつある私としては何か萌えません。
ゲストに全く喋らないpuffyの二人を呼び,新庄のにやけ面のみを追いかけるTBSにも疑問が残ります。
ピッチャーは皆ショートリリーフなので,力んで高めストレートのみを投げてきますが,皆それを空振り。
中日・阪神・西武と,私の嫌いなチームの選手のみが活躍するのも気に入らない(笑)。
個人的には,ロッテの今江とか我が楽天の福盛とか生きの良い選手も居るのですが,如何せん何か小物然とした感じが否めません。
かつてのONや江夏,或いは八人連続三振の84年の江川みたいな存在感を期待するのは酷というものでしょうが・・・。

唯一,ベンチにいるだけで独特のオーラを発しているのは清原だけですね。
8回1イニングのみの藤川との勝負は,やはり力負けしてしまいましたが,オールスターには無くてはならない存在ということでしょう。
因みに,私は西武が大嫌いなので,当然清原も秋山も東尾も松沼兄弟に石毛,ついでに工藤に新谷に石井に潮崎,古いところだと田淵に大田に金森,立花,辻,さらには郭泰源に辻に平野も嫌いなのですが,20年前,あれだけちやほやしていたマスコミが,今のヒール然とした清原をぼろくそ言うのは許せない気がします・・・。

かつてNYヤンキースが常勝でなくなって,MLBがNBAやNFLに人気を持って行かれたと同様,巨人の凋落はプロ野球界の衰亡を如実に示していると思います。
・・・なんて書くと巨人ファンの思い上がり,巨人なんか無くてもプロ野球は盛り上がる,新庄を見ろ,と言われそうですが,今年実質的に6月以降40連敗したも同然の巨人が与えた経済逆効果は計り知れないと思います。
ま,金をかけたからといって,選手が額面通り働かなければどうにもならないことを,毎度毎度巨人は示してくれていますので,まあ良いのではと・・・。
それに勝ったら勝ったで,金で選手集めたから当然,と言われるわけで,勝手も負けても文句言われる宿命ですので,最近は巨人のことをぽろくそ言われても気にしなくなりました。
弱いからファンを止めるような輩は,真のファンとは言えないと思いますので・・・。

・・・というわけで,釈然としない思いで,清原凡退の後TVを消しました。
ま,多分一般的には好ゲームだったのでしょうが,私のようなひねたファンから見ると,小粒で面白味に欠ける試合でした・・・。
2006/5/26

スポーツ予想

ここ20年程のことだが,私のスポーツ予想は実によく当たる。
例えば,プロ野球が最たる例だ。
外したのは,89年と94年,02年のペナントレース及び日本シリーズのみで,あとはすべて「巨人は勝てない」という予想を当てた(当たり前か・・・)。
04年の日本シリーズは西武,と中日が王手をかけても断言したし,昨年の日本シリーズも,順当に行けばロッテ(さすがに4連勝は予測できなかったが)と思った。
そこで今年の予想だが,残念ながら今年も巨人の優勝は無いと思う。
交流戦で勢いを失ったし,今日からのロッテ三連戦,今のロッテには勝てないと思ったら,予想通り大差をつけられている。
日ハムに負け越すようじゃ,にっくき阪神・中日にやられるのは目に見えている。
日本シリーズは,自信ないが21年ぶりの西武-阪神(若しくは中日)という私の最も望まないカードか・・・。

ついでに,W杯サッカーの予想もしよう。
98年のフランス大会は一勝もできず,が見事に的中した(これも当たり前だが)。
02年の一次リーグ突破も当てたし,決勝トーナメント初戦敗退も予想通り。
で,今年だが,残念ながら予選突破は無理,と踏む。    
ブラジルは勿論,クロアチアにも前々回同様苦杯を舐めそうだ。
名将ヒディング監督率いる豪州にも下手すると(否下手しなくても)負ける可能性大である。
キリン杯の戦いぶりを見ても,相変わらずの決定力不足は否めず,競ったゲームになると思わぬところで格下の相手に足下をすくわれる危険性が十二分にある。
まして,クロアチアは今年アルゼンチンに勝っているのだ。
優勝は又してもブラジルか(面白くないけど・・・)。
個人的には,ドイツに勝って欲しいが,ブラジルとアルゼンチンが間違って予選落ちして,
仏蘭伊西あたりが自壊しないかぎり厳しいだろう・・・。

そして,F1。
うーん,チャンピオンはアロンソ。
シューマッハーは2位で引退(まだしてほしくないけど・・・)。
癪だけどHONDAはバトンが初優勝。
TOYOTAは絶不調で,今後表彰台はおろかポイントすら危うい状態に。
不運が度重なるトゥルーリはシートを失い,ライコネンとシューにも逃げられる。
Agriは来季HONDAエンジンを失い,ジリ貧状態に陥って来季は不参戦,というか撤退。勿論,今季はポイントはおろか完走すらままならなくなる。
井出は二度と走ることができず,琢磨も来季以降は永久にシートを失うことに・・・。
結局,私にとって何の楽しみもないシーズンに・・・。

・・・と,我ながらよくまあここまで悲観的な・・・と思うが,朗報を一つ。
トリノ五輪のメダル無しと荒川静香金メダルは,私の予想外であった。
つまり,よく当たると書いてはみたものの,最近は嬉しいことに(?)予想が外れることもあるのだ。
今日書いた三つの予想が悉く外れてくれると,勿論嬉しいのだが・・・(極めて無責任)
かつて毎年阪神優勝を予言(じゃなくて期待か・・)した虎キチ漫画家のいわみせいじ氏は責任をとって頭を丸めたが,予想を外した私は,何を公約としようか・・・。
1年間禁酒とか(絶対無理),ネットを一ヶ月断つ(これも無理)とかは止めておこう・・・。
2006/3/25

スポーツ中継

さっき,フィギュアスケート世界選手権の女子ショートプログラムを録画しながら,昨日・一昨日の昼に撮り貯めいてた男子のショート~フリーを再生していたら,織田信成選手の見事なショートプログラムの演技中に,いきなり相方が
「あーあ,本当なら表彰台獲れたのに・・・」
と,結果を言った。
一気にしらけた・・・。

2日前から,
「メディア断ちしていて,スポーツニュースも新聞のスポーツ欄もシャットアウトして,録画したやつを週末に見るから,絶対結果見るなよ。」
と釘を刺し,にもかかわらずネットで結果を知ろうとしたので,制止した。
ところが,昨日と今日の昼に職場で新聞を熟読したらしい(仕事しろ)。
だったら,黙っていればいいものを,口を滑らせたらようだ。

前回のGPファイナルの時も,放送が待ちきれず私の隙をついてネットを見て,浅田真央がスルツカヤに勝ったことを知っていたという。
2000年のF1GPの最終戦,タイトルがかかった一戦を録画しつつ,美容院へ相方を迎えに行ったら,いきなり
「シューマッハー優勝したんだって」
と言われて頭に来た。

だいたい結果の分かっているスポーツ中継ほど見てつまらないものはないと思う。
仮に,今回のフィギュアスケートや週末夜のF1(次戦豪州GPは時差無しなので,,リアルタイムで放送のようだが)のように,編集録画のものでも,結果を知らずに見て,手に汗握ることができれば,ライブと変わらない。

だから,今TVを消して,11時に録画が終了してから女子フリーを見ようと思う。
それまで,こうしてネット断ち・メディア断ちだ。
うっかり,結果を知ってしまわないようにするためにも,迂闊にYahooやMSNのトップページは開いてはいけない・・・。
2006/2/28

「第二の荒川」

私が子どもの頃は市内各所にスケートリンクがあり,各小学校はスケート教室を行っていた。
途中一度転校したものの,学校から徒歩県内にいずれもリンクがあり,小学校三年から六年まで,年に3~4回のスケート教室が楽しみだった。
特に,小学校3年の時は,それこそ荒川静香選手の母校(甲子園の常連でもある高校)で経営する屋外リンクに行った(自宅からも徒歩圏だった)。

ところが時代の移ろいと共に,これらのリンクは経営難を理由に次々と閉鎖される。
昨年12月には,荒川選手や今季で引退を表明した本田武史選手が高校時代練習したリンクも閉鎖(市内で最も新しいリンクだったのに)。
今残っているのは,荒川選手が子どもの頃初めて滑ったという酒造会社が経営する屋内リンクだけだ(隣はボウリング場だ)。
それにしたって,通年営業はしているものの,普段は小中学生のアイスホッケーに使用されているだけだ。
キムやん効果で一時的に人気の高まったアイホも,熱しやすく冷めやすい日本人の特徴で,今は誰も見向きもしないようだ。
加えて,フィギュアの練習も,やりたくてもやることのできない状態に追い込まれているということだ。
当の荒川選手が語っていたそうだが,我が国には通年滑ることのできるリンクが少なく,練習に困るという。
安藤美姫選手がクリーヴランドに練習の本拠を置いたのは,コーチの問題もあろうが,何よりも通年リンクでの練習時間の確保が必要だったからだろう。

「第二第三の荒川」を育てることこそ,今回の選手選考で味噌を付けたスケート連盟がすべきことと思うが,国内がこのような事情ではどうにもならない。
勿論,一躍有名になった野辺山の強化合宿も効果をあげたと思うが,国内環境の整備こそ急務ではないだろうか。
沖縄のリンクが,折からのフィギュア人気で,この土日大入りだったそうだが,北日本が,それも荒川選手の地元がこれでは話にならない。
荒川選手を小中高と育ててきた恩師であるコーチも,愛知に移るらしい(安藤のみならず,浅田姉妹や恩田,中野両選手等,愛知は京都と並ぶフィギュアの拠点である)。
荒川選手のDVDの注文が殺到しただの,俄に「トゥーランドット」の知名度が上がり,CDの問い合わせが相次いだり(某国元首も,「私も大好きなオペラなんだがね」と余計なこと言っていたが),などと喜んでいる場合じゃないのだ。

金メダルに沸き立つのは大いに結構。
私の悪い予想は嬉しくも外れたが,値千金のメダルであることは間違いない。
しかし,次なる戦いはもう始まっているのである。
2006/2/24

トリノ五輪-フィギュアスケート女子:フリー・プログラム

 "Nessun dorma!!!"
昨晩就寝前に,開会式と同じくパヴァロッティの歌で「誰も寝てはならぬ」を聴いたことが功を奏したのでしょうか・・・(な訳ないか)。
 
大舞台での一度こっきりの本番,勿論ミスは許される筈もなく,そのプレッシャーたるや並のものではないでしょう。
そうした中で,コンセントレーションを高めると共に平常心を保持し,持ちうる力を出し切ることこそ肝要であり,それができるのはやはり修羅場をくぐり抜けてきたヴェテランならでは,ということなのでしょう。
荒川・村主両選手の見事な演技を見てつくづく思いました。

ショート・プログラムで抜群の演技を見せ,トップに立ったコーエン(米)が2度の転倒を見せたのは,どうやら故障が原因だったようですね。
得意の180°開脚ジャンプが今回は見られず,一昨日のショート・プログラムとは別人でした。
終了後に見た映像では,ウォームアップの段階で既に転びまくっていたので,ショートで脚を痛めたのでしょうか・・・。

そして「女王」スルツカヤ(露)のよもやの転倒。
前回のソルトレイクシティー大会以降,スルツカヤが転ぶのを見たのは初めてです。
技に,いつものキレとスピードが無く,かつて見る者全てを圧倒したあの絶大なる存在感はありませんでした。
荒川の演技に対してのプレッシャーは勿論あったでしょう。
絶対に転ぶことなどあり得ない筈の女王に何があったのでしょう・・・。

「誰も寝てはならぬ」筈なのに朝7時まで寝てしまい,リアル鑑賞を諦めたので,帰宅後NHKのハイライトを見ましたが,はっきり言っていつもの荒川,と思いました。
優雅な演技,ともとれるし,大柄なせいか逆に動きにキレが感じられないようにも見てとれました。
その後の村主もそうでしたが,中間のジャンプが1回だけ抜けましたが,後はぼぼノーミスで自分の演技をぼぼきっちりやっていたのはメダルに相応しいと思いました。
いずれにしても,私の素人目とは逆に,審査員が認めたということでしょう。

村主の演技は,今回も鳥肌ものでした。
派手な三回転半こそないものの,前半のジャンプをきっちり決め,後半の華麗なステップと最後の高速スピンに会場が湧き,スタンディングオベイションとなったことも感動的でした。
技術点が伸びなかったことがメダルに届かなかった原因でしょうが,自分の持ちうる力をきっちり出すことができたことは凄いと思いますし,メダル以上の価値を感じます。
個人的には,やはり村主のプログラミングの方が荒川のそれよりも変化があり,技のキレも有ったような気がしますが・・・。
明日(と言うか今夜)のエキシビションでの堂々たる演技を期待しています。

最後に安藤について。
今更どうこう言っても仕方ないし,本人が一番辛かったことでしょうから,今の段階ではお疲れさま,の一言を本人に,そして,「伸びしろがある」という理由で選考したスケート連盟の曇った選択には,「それ見たことか」と言っておきます(全日本選手権を待たずして内定していたということですが・・・前年のマージンで)。
さんざん今までもてはやしておいて,「精神面が甘い」とかぬかすマスコミがあったとしたら怒り心頭です。

・・・ということで,値千金の金メダルでした。
週末の朝,日本人にとってはまたとない福音であり,最高の贈り物でした。
今夜は,エキシビション予約録画して,滅多に聴かないラフマニノフの第二コンチェルトを聴いて寝ることにします・・・。
2006/2/22

トリノ五輪-フィギュアスケート女子:ショート・プログラム

上位陣,というか知っているところの演技をようやく見終えました。

当然でしょうが,ショートはワンミスが命取りとなることを改めて痛感。
地元期待のカロリーナ・コストナーが,冒頭のコンビネーション・ジャンプで転倒した時,私の予想は大きく外れました。
ただ,唯一当たったのは,残念なことに安藤美姫がやはりミスしてしまったことです。
動きのしなやかさや表現力は確かに向上したと思いますが,一昨年のような技のキレは望めませんでした。
あれで8位はラッキーと言うべきでしょう。

圧巻だったのは,サーシャ・コーエン(米)。
あのスパイラル・シークエンスはレベル4だそうですが,あれを超える者は存在しないでしょう。
今まで時折見られた凡ミスも無く,見事な自信に裏付けられた完璧な演技だったと思います。
対する女王スルツカヤ(露)も,穴のない完璧な滑りでした。
ただ,相変わらずプログラミングが単調に感じられるのは私だけでしょうか。
多彩な要素が組み込まれたコーエンの演技の方が見栄えがするように思われました。

しかし,ショートを得意にしているとは言え,荒川静香がここまで肉薄してくるとは思いませんでした。
正直言って,プログラムは単調だし,最初のコンビネーションで軸線ぶれたし,二つめは二回転になってしまうし(その後も二回転だった),確かに大きなミスは無く良い出来だったと思いましたが,はっきり言って66点もの高得点に値するかどうかは疑問です(個人的には,あの「幻想即興曲」オケアレンジは変だと思います。今までの「パガニーニの主題による狂詩曲」の方が良いと思うのは私だけか・・・)。
解説の佐藤有香さんは荒川贔屓ですので絶賛でしたが,私には村主章枝の方が遙かに良い内容に思われました。
村主本人は,細かいミスはあった,と語っていましたが,私としては荒川より村主を買いたいです(一応,荒川は地元なんですけど・・・)。

驚いたのは,弱冠16歳のエレーネ ゲデワニシビリ(グルジャ)。
あの技のキレは驚異です。
いずれ,GPシリーズに出てくると思いますが,今回最大の「めっけもの」でしょう。
キミー・マイズナーとエミリー・ヒューズの米国勢の安定感はさすがでしたし,見所の多いSPだったと思います(エレーナ・ リアシェンコの低迷は,意外以外の何者でもない)。

さて,明後日のフリー,とにかくノーミスで力を出し切るってくれることを願います。
安藤のメダルはほぼ消えたと思われますが(上位陣が総崩れになれば別ですが),予想された範囲です。
こうなったら,もう4回転を放つしか血路はないでしょう。
守りに入って結果的に失敗するよりは,記録ではなく人々の記憶に残るような演技を期待しています。
開会式でパヴァロッティも歌っていた「誰も寝てはならぬ」とラフマニノフの協奏曲,そして「ある晴れた日に」が栄光の調べとなりますように・・・。
2006/2/21

トリノ五輪-フィギュアスケート女子:展望

悪い予想が見事に的中し,遂に終盤までメダル無しの状況のまま,女子フィギュアの開始となります。
残念ながら,30年前のインスブルック大会以来のメダル無しが濃厚になってきました・・・。

メダルの期待のかかる女子フィギュアですが,正直言ってかなり厳しい状況にあると思います。
まず,ライバルたちがあまりにも強力です。
前回大会では新鋭サラ・ヒューズ(米:引退)に敗れた「女王」イリーナ・スルツカヤ(露)は,ロシア勢初の女子金メダル,及び全種目制覇が濃厚です。
男子のエウゲニ・プルシェンコ同様,まず転ぶことは無いと断言しましょう。
続いては,サーシャ・コーエン(米)。
器械体操出身らしく,しなやかで柔軟な演技がウリです。
あの180度を超える開脚ジャンプは脅威です。
ただ,昨年のGPシリーズではミスも多く,ここ一番ではスルツカヤを脅かす存在には成り得ないかもしれません。
そして,地元のカロリーナ・コストナー。
日本ではいまいち得点が伸びませんでしたが,地元の利を生かし高得点が期待されています。
続くのは,カナダ勢,ウクライナ勢,そしてもう一人のロシア勢(名前失念・・・)でしょう。
出場辞退のミシェル・クワン(米)の代役,エミリー・ヒューズ(上記サラ・ヒューズの妹)も決して侮れぬ存在です。
それに,女子フィギュアはここまで3大会続けて十代が金メダルに輝くという新鋭の浮上が起きています。
ですから,思わぬ伏兵が出現するやもしれませんが,スルツカヤの優位は揺るがないでしょう。

本日のショートプログラムの出場順は,安藤美姫が中盤の14番目,荒川静香と村主章枝はスルツカヤの演技の後の終盤ということです。
いずれにして以前書いたようにノーミスが絶対条件となります。
プログラムの曲目を全て替えた荒川に不安を覚えるのは私だけでしょうか。
完成度に問題なし,との報告は入ってきますか,練習ではジャンプのミスが目立ったそうです。
ここ一番でのプレッシャーが最大の敵となりそうです。
安藤美姫は,出場順が早いだけにスルツカヤのプレッシャー無しに滑走できそうです。
ただ,昨年来のミス連発をどう克服したかが問題です。
そして,村主章枝。
プログラムを替えることなくここまで来ましたので,安定感は一番と踏みます。
ただ,三回転-三回転のコンビネーションを持っていないので,持ち前の表現力と技のキレで勝負になるのが辛いところで,一発の高得点は望めない状況にあります。
まずは,冒頭のジャンプを一発決め,波に乗りたいところです。
あの,高速スピンが決まれば良いのですが・・・。

・・・ということで,三人の活躍に期待したいですが,まずはとにかく力を出し切り,悔いを残さない演技を望みたいです。
日本時間のAM3時開始ですので,予約録画になります。
あと3時間後にスタートですが,起きていたら明日一日フイなので,ネット断ちして帰宅後見るか・・・。
2006/2/18

トリノ五輪-フィギュアスケート男子:フリー・プログラム

何で今日になって今更,という感じですが,昨日の朝結果のみを知り,ようやくさっきVTRを回し終えました。

4時間を超えるライブ録画でしたので(HDDは便利だ),全て見るのもかったるく,前半を飛ばし飛ばし見て,最終ステージ・主要メンバーをじっくり見ました。
それにしても,予想通りでした。
プルシェンコ(露)の一人勝ちは周知の通りだったのですが,2位ランビエール(瑞),3位バトル(加)までドンピシャでした。
我等が高橋は5~6位かと思ったら8位,と得点が伸びませんでした・・・。

プルシェンコの横綱相撲,女子のスルツカヤ(露)もそう感じるのですが,どうもプログラミングが面白くない,と感じるのは私だけでしょうか。
勿論4回転をずばり決めるし(確か前回のソルトレークでは転んだ),スピンもコンビネーションも安定感抜群で,世界最高であることを認めることは吝かじゃないですけど・・・。失礼な言い方をさせていただくと,滑っていって跳んでいるだけ,という感じがします。尤も,ショート・プログラムでのマージンが有りすぎたせいか,幾分滑りが緊張感に欠ける感じがして,ジャンプが抜けた場面もありましたが・・・。

同じことは2位のランビエールにも感じました。
4回転決めたから2位に入ったものの,プログラムの単調さは否めませんでした。
転倒しても,後半に3回転決めればポイント高いので,ジャンプを跳びまくった者の勝ちということでしょう。

多彩な動きで飽きさせなかったのが,3位に入ったカナダのイケメン,ジェフリー・バトルでした。
4回転の失敗がなかったら,ランビエールとの順位が入れ替わったかどうか・・・。
ついでに,ブライアン・ジベール(仏)も良かったです。
転倒さえ無ければ・・・。

そして我等が高橋。
練習では4回転の成功率が低かったということで,危惧していたら予想通り駄目でした・・・(泣)。
コンビネーションもフイになるし,着氷乱れたし,私の素人目で見ても三回はミスしていたので,やはり上位進出は難しかった,と言うべきでしょう。
得意のサーキュラーステップも,優勝したGPシリーズ(アメリカ大会)程のキレは感じられませんでした。
それにしても,テクニカルエレメンツ58点とは低すぎるような気がしました。
モーグルにしてもフィギュアにしても,審査の入る種目は,どうも我々東洋人(日本人?)に厳しい点数が出ているような気がするのは私だけでしょうか・・・。
ま,24人中8位ですから,立派な成績というべきでしょうし,攻めての4回転失敗ですから,逃げに入っての結果じゃないだけ良いと思いました。
まだ彼は19歳ですから,将来もあります。
ぜひ,世界選手権やGPシリーズで,1つ後輩の織田信成とともに大活躍して,次のバンクーバー大会での出場枠を増やして欲しいものです。

そして,来週はいよいよ女子です。
予想は1位スルツカヤ(露),2位コーエン(米),3位コストナー(伊)もしくはヒューズ(米)といったところでしょう。
期待の日本勢は,村主,荒川,安藤の順でしょうか・・・。
村主が力を出し切って,前回大会の5位から1つでも順位を上げられれば御の字でしょう。曲目とプログラムを変えた荒川と安藤は苦しいかもしれません。
特に,安藤は4回転にのみ期待と比重がかかって,昨年末の不調から脱してないと思うのですが・・・。
いずれにしても,ノーミスでショートを終えて,最終ステージに揃い踏みすることが入賞への絶対条件となります。
重圧に負けることなく,力を出し切ることを願っています・・・。
2006/2/13

トリノ五輪~日本勢不振

過度の期待か,マスコミの煽りか・・・。
トリノでの日本選手の不振が続いている。
ジャンプのノーマルヒルでの原田失格(練習で100m超を連発していたのに)に続き,岡部等も惨敗。
予想されたとはいえ,ここまでぴったりと悪い予想が当たると頭に来る。

昨日の男子スノーボード予選。
「行くぞー」
と景気よく飛び出した成田童夢だが,見事失敗。
本日の女子予選では,妹の今井メロが今度は競技中にバランスを崩し転倒。
動くことができず,そのまま担架で運ばれるというとんでもない事態まで起こった(他の3人が決勝進出を果たしたのは皮肉だ)。

ショートトラックも男子は振るわず。
決勝進出を果たせなかった寺尾悟は9位に終わった。
1,2位を韓国勢が独占。
女子は3000m予選で決勝進出を果たせず,苦手な500mで準決勝に進出した神野由佳が唯一の頼りだ。

そして,今日はいよいよメダルの期待がかかるスピードスケート500mである。
長野の覇者清水宏保が13組目,期待の加藤条治が16組目のスタートとなる。
ここまで来たこと自体凄いことと思うが,重圧に負けずに力を発揮して欲しい。
マスコミも角に煽り立てたりせず,選手の奮闘を見守ってやるべきと思う。
2006/2/11

トリノ五輪~開会式

午前4時から録画した開会式を午後から見る。
相変わらずの趣向を凝らしたマスゲーム的なパフォーマンスが繰り広げられたが,どうも84年のLA大会(俳優の故ジーン・ケリーが振り付けを担当した)を凌ぐパフォーマンスはなかなか見られないようだ。
白を基調としたパフォーマーたちのコスチュームが,トリノ近郊の出身だというジョルジョ・アルマーニの手になるデザインだったり,ロッシーニの「泥棒かささぎ」序曲にのって現れた民族衣装着た一団(牛と一緒に踊っていた)が,チロルの民族衣装に極めて似ていたこと等,成る程と思わせることも少なくなかった。

イタリアは勿論ラテン民族の国だろうが,北端に位置するトリノは,スイスやオーストリアとアルプスを隔てて隣接しているせいか,古来ゲルマン圏との交流が盛んだったのだろう。
トリノは勿論,50年前の開催地のコルチナ・ダンペッツィオ,そしてグルノーブル(仏)やガルミッシュ・パルテンキルヒェン(独)といった開催地をぜひ訪れてみたいもの,と思った(インスブルックのみ10年前に訪れたことがある)。

選手入場も,民族色やナショナルカラーを打ち出したカラフルなユニフォームを見るのが楽しいが,整然と並んで行進するのはもう過去の遺物なのだろうか。
ミリタリズムが感じられる,という理由で反対する人は多いが,個人的には今回のフランスチームのように列を崩さず行進するのが良いと思うが・・・。
小旗を振るのはとても良いと思うが,ビデオカメラを持ちながら,というのはどんなものだろうか・・・(手ブレがひどいだろうに・・)。
英国チームのユニフォームが最も格好良かった・・・。

史上最多の80カ国の参加ということだが,イスラエルにレバノンといった中東やアフリカ諸国(アルジェリア,ケニア,マダガスカル)がやはり注目される。
ついつい,どこで練習しているんだ,と勘繰りたくなる。
国際紛争や内戦のさなかにある国,イスラエルのように国家元首が危篤状態にある国,独立間もない国,といった政情を思ってしまうが,朝鮮二国が今回も統一旗を先頭に入場したのを将軍様は見たのだろうか・・・。
2006/2/10

冬季五輪雑感

開幕がいよいよ数時間後に迫った。
冬季五輪が,夏季五輪の間に開催されるようになってから,早いもので10年以上がたつ。その間,8年前の長野大会では,地元開催の地の利もあって金5個を含む史上最多の10個のメダルを獲得。
しかし,前回のソルトレイクシティー大会では,銀銅各一個ずつに留まった。

私自身,初めて見た冬季五輪は,以前述べたように68(昭和43)年のグルノーブル(仏)大会だったが,夏季大会でのバレーや体操,サッカー等の躍進に対して,冬季競技は我が国は駄目なんだ,という印象を持ってしまった。
次の札幌大会(72年)は,70m級ジャンプでの日の丸飛行隊の活躍やリュージュでの4位入賞は有ったものの,さらに4年後のインスブルック大会(墺76年)では,その印象がさらに助長されてしまった。

冬季五輪での日本選手の活躍に注目しだしたのは,多分次のレークプラシッド(米)大会(80年)あたりからだろうか。
70m級ジャンプで八木が銀メダル,秋本が4位,フィギュア女子で渡部絵美が6位,スピードスケート500m女子で長屋真紀子が5位と久々に溜飲を下げた大会だった。
続くサラエボ大会(旧ユーゴ84年)ではスピードスケート男子500mで北沢欣浩が銀メダルと一人気を吐き,88年のカルガリー(加)大会では同じく黒岩彰が銅メダル,女子フィギュアの伊藤みどりが5位,スピードスケート女子の橋本聖子が出た種目全て入賞。

そして92(平成4)年のアルベールビル(仏)大会。
ノルディック複合団体が遂に札幌以来の金メダルをもたらす。
前回5位の伊藤みどりが銀,スピードスケート男子500mでは黒岩敏幸が銀,井上純一が銅,1000mでは宮部行範が銅,女子1500mでは橋本聖子が遂に銅メダルを獲得。
ショートトラック男子5000mリレーも銅メダルに輝く。

94(平成6)年のリレハンメル(ノルウェー)大会。
ノルディック複合団体が大会二連覇,同じく個人では河野孝典が銀,ジャンプラージヒル団体も銀,堀井学(スピードスケート男子500m),山本宏美(スピードスケート女子5000m)が銅,と4年後の長野へ繋がる活躍を見せた。

そして,いよいよトリノである。
イタリアでの冬季五輪開催は, 56年のコルチナ・ダンペッツォ大会以来何と50年ぶりとなる。
そう,猪谷千春がスラロームで銀メダルを獲り,我が国に初のメダルをもたらした大会である(「黒い稲妻」ことトニー・ザイラーが三種目制覇した大会でもある)。
イタリアというと,ついつい地中海を連想し,温暖な国というイメージだが,長靴状に南北に長い国だけに,北と南とは明らかに気候や風土が違う。
ミラノに代表される北イタリアは工業地域,ナポリに代表される南イタリアはワインやオリーブの生産される農業地域,と中学校で習った記憶があるが,何と言ってもイタリアの北端にはアルプス山脈が走っており,ドロミテ山塊やトリノはアルペン競技が昔から盛んなのである。
アルプスを越えるとスイスのルガーノ,ブレンナー峠を越えると,オーストリアのチロル地方の主邑インスブルックなのだから・・・。
開会式はAM4時からだから録画するが,ハイライトで見てもそれまでか・・・。
2006/2/6

日の丸飛行隊

1972(昭和47)年2月6日,札幌で開催中の冬季オリンピックのさなか,日本中は異様な興奮に包まれていた。
それまで冬季五輪では,1956年のコルティナダンペッツォ大会で猪谷千春(いがやちはる:1931国後島生)が回転でとった銀メダルが唯一であったが,この日,札幌市郊外の宮の森シャンツェに於いて開催された70m級純ジャンプ競技(現ノーマルヒル)に於いて,笠谷幸生,金野昭次,青地清二の三選手がメダルを独占。
遂に,ポディウムの頂点に日本人が立つ日が来た。
当時の小学生は皆,笠谷のテレマーク姿勢の真似をしたものである。
そして,金銀銅のメダルを独占したジャンプ陣をこれ以来「日の丸飛行隊」と呼ぶようになった。

しかし,その後飛行隊の低空飛行が続いた。
90m級(現ラージヒル)では笠谷も強風のため二本目で失速(一本目は104mだかを飛んだ筈)。
確か優勝したのは,ぎりぎりで選考された若いオーストリア人だった(一本目で110m飛んだ)筈だ。
続くインスブルック大会でも,笠谷は失速。
その後,板垣,秋本といった選手たちも,世界にはなかなか届かなかった。
そして,飛行隊復活は,まだ記憶に新しい98(平成10)年の長野大会にようやく為されたのであった。
そして,今回のトリノ大会では,長野の金メダリストである原田に岡部,そして葛西というヴェテラン陣+若手が飛行隊を引っ張る。
別名「ロートル飛行隊」だそうだが,調子を上げているという岡部には頑張って欲しいものだ。

札幌五輪は,私が物心ついて初めての冬季五輪だっただけに,感慨深いものがあった。
さすがに68(昭和43)年のグルノーブル大会は記憶になく,フランシス・レイ作曲によるテーマ曲「白い恋人たち(若者はサザンの曲を思い出すんだろうが・・・)」が脳裏に焼き付いているだけである。
そして,札幌五輪のテーマ曲と言えば,何と言っても「虹と雪のバラード」である(山本直純が,「白銀の栄光」という行進曲を提供したのもこの時だが,メジャーにはならなかったようだ)。
せっかくなので,往事を偲ぶとともにトリノ五輪での日本選手の奮闘を願いたい・・・。
         
                      

試聴は,こちらで・・・。
2006/1/7

スキー三昧

8月21~24日同様,1月5~7日は我が家のお出かけ週間と化しています・・・。
一昨年は二泊三日で九州行きを決行,昨年と今年は全く同じ日に全く同じスキー場,全く同じ宿に泊まりました。

しかし,福島市内は雪が多かったです。
峠道はしっかり除雪してあり,先月26日の庄内日帰りに比べて1/10の神経しか遣わずに済んだのですが,市内北西部を環状に横断する通称「フルーツライン」(沿線に果樹園が点在)は殆ど圧雪状態で,轍を外すとコントロールアウトする恐ろしさでした・・・。
尤も市内だけで,北の伊達郡や宮城県内は全く道路に雪はありませんでしたが・・・。

気温-8℃(!!!)
北緯40℃並(岩手以北のスキー場並です。
ダウンヒルやっても汗一つかきません・・・。
指先まで悴む寒さでしたが,おかげできゅっきゅっと音がするほどの最高の雪質。
予報は曇りのち雪でしたが,時折晴れ間も・・・。
そして何と言っても,人が居ない・・・(画像左)。
リフトの待ち時間ゼロ。
これもまた最高・・・。

最近スキーをする際の私の目当ては単純明快。
即ちスキー券の

元を取る(爆)

 
これに尽きます。
例えば,昨日は\2,500の券を買いましたが,Aリフトの一回券は\600,Bリフトは\350だったら,例えばAに2回,Bに4回乗れば\2,600となり元が取れる点という勘定になるわけで・・・(せこい・・・)。
昨日はAB合わせて10回以上乗ったので十二分に元は取れました。

アフタースキーは,冷え切った身体を風呂で温め,食事(和洋中から選択-迷わず2年続きで和食を・・・。消耗した後なので入る入る・・・),そして参った身体にプール+フィットネスで余計負荷をかけ,ビールを流し込む・・・。

で,今日は朝風呂入って朝食(と言うかブランチ・・・)をがっちり食べて,チェックアウトの11時までゆっくりして・・・,と思ったのですが,何と朝起きて部屋のカーテンを開けると・・・
これ以上ない晴天(画像右)。
会津若松か猪苗代町で去年同様美味い蕎麦でも食べて帰ろう・・・などという軟弱な予定をすっぱり止めて,再びゲレンデへ・・・。
昨日同様の絶妙の雪質を3時まで堪能。
最後に冷えた身体を昨日同様風呂で・・・。
勿論,休日料金で昨日より\500増しだったスキー券の元もしっかり取って帰途へ・・・。身体はへろへろですが,実の詰まった,精神的に充実した二日間でした・・・。
唯一の不満は,温泉地にありながら温泉ではない風呂ですが,硬度10%以下という天然水(水道水も同様。とにかく水が美味いからか食事も美味い)だったせいか実に暖まりました(露天風呂もあったし・・・)。
 

(太腿がぱんぱんに張っています・・・。本当は脛を責める筈なのに,余計なところに力が入っている証拠です・・・。この年でさらなる上達は無理だろうな・・・。)
2005/12/17

フィギュアスケートGPファイナル2005

一度しかない大舞台で勝利するには,自分の持ち得る力をきっちり出し切ること。

そんな言葉を改めて感じさせる内容でした。


TV朝日の編集の都合なのか,男子のフリーの演技が女子の前座のような感じに見えてしまい,織田・高橋の印象が薄らいでしまったのが残念でしたが(シュテファン・ランビエールの演技は,ノーミスだったものの,230点もの高得点に値するものだとは,私の素人目には見えなかったのですが・・・),この二人が今後活躍することによって,次のバンクーバー五輪の選手枠が増えることに期待したいものです。


そして,女子
「女王」スルツカヤの完璧な演技(と言っても,いつもの圧倒的な存在感と技のキレ,プログラムの冴えはありませんでした。所詮他流試合ということでしょうか・・)を目の当たりにしながら,きっちりと自分の演技をまとめ上げた浅田真央は,やはり優勝に相応しいと思いました。
そして,浅田と安藤美姫ばかりがマスコミにもてはやされる中,前回の代役出場のNHK杯で優勝し,今大会の出場権を得た中野友加里がこれもまた力を出し切り,見事に表彰台を射止めたことが個人的には嬉しかったです。


男子のトリノ代表は高橋大輔に決まりでしょうが,女子は代表枠外の浅田はともかく,中野が浮上し,安藤がこけたことで益々混沌としてきました。
次の日本選手権で,全員が揃い踏みとなることでしょうが,実に楽しみです・・・。

2005/12/9

W杯抽選

サッカーW杯の抽選が,日本時間で明日未明に迫った。
FIFAによる振り分けは以下の通り。

 
第1ポット:ドイツ,ブラジル,アルゼンチン,フランス,イタリア,イングランド,スペイン,メキシコ(中南米・欧州強豪グループ)
 
第2ポット:エクアドル,パラグアイ,トーゴ,ガーナ,コートジボワール,アンゴラ,チュニジア,オーストラリア(中南米+アフリカ+オセアニアグループ)
 
第3ポット:オランダ,チェコ,ウクライナ,ポルトガル,スイス,ポーランド,クロアチア,スウェーデン(欧州グループ)
 
第4ポット:セルビア・モンテネグロ,アメリカ,コスタリカ,トリニダード・トバゴ,サウジアラビア,韓国,日本,イラン(東欧+アジア+北中米グループ)

 
つまり,第1から第3ポッドまで一カ国ずつが日本と予選リーグを組むということになる。
こちらの記事では,最悪と最善の予想がなされているが,私の最悪・最善は以下の通りとなる。

 
「最悪」アルゼンチン(ブラジルでもドイツでもイタリアでも同様だが),オーストラリア,オランダ(スウェーデンでも),日本
「最善」スペイン(勝つには苦しいが),コートジボワール,ポーランド,日本

 
やはり,「最悪」予想は,前記サイトと同じになってしまったようだ。
因みに,そのサイトには,ドイツの放送局によるシミュレーション結果も載っていたが,
グループB:フランス、コートジボワール、スイス、日本
なら,スイス戦に勝機を見出せば道は開けそうな気がする(勿論強いだろうけど)。

 
そう考えると,前回大会のベルギー,ロシア,チュニジア,日本という組み合わせは本当にラッキーだったと言える。
さて,明朝起床時には結果が出ていることだろう。
果たして,如何なることに・・・(何か,アテネ五輪同様,最悪のリーグに入りそうな気が・・・)。
2005/11/16

キリンチャレンジカップサッカー2005 日本VSアンゴラ

データの無い国が相手の場合のシミュレーション,さらには中田(英),高原,中村,松井といった外来勢の動き,身体能力が高い国相手の場合のセットプレー等々,多くの試みのあったゲームだったと思います。

しかし,W杯出場のアフリカ諸国というと,前回大会でフランスを破ったカメルーンですとか,オリンピックで優勝したナイジェリアとかを連想するのですが(或いは英連邦から独立した南ア共和国とか),今回の代表を知って驚きました。

今日対戦したアンゴラをはじめ,トーゴ,ガーナ,象牙海岸(コートジボワール),と聞いて驚きました。
あとは,三大会連続出場のチュニジアだそうですが,アフリカの勢力図が大きく動いた今回の予選でした。

国際Aマッチを見る度に,サッカーは国際言語たり得るスポーツだと,感じています。
野球がアメリカ本国,中米カリブ海諸国の他に東アジアとオセアニア,イタリアで行われているのに対し,サッカーは全世界的な広がりを見せています。
これは,16世紀のスペイン・ポルトガル,17世紀のオランダ,18世紀のイギリスといった西欧列強による植民地政策・帝国主義の所産に他なりません。
歴史というのは,時に皮肉な動きをもたらすものなのでしょう・・・。

アンゴラチームの選手名を見ると,メンドゥーサとかフラビオとかサンタナ,ジョアン,リカルドといったラテン系の名が多く,つい30年前まではポルトガル領であったことを裏付けていましたし,白人選手も散見され,アフリカ=黒人というイメージが如何に短絡的で皮相的であるかを思い知らされました。

・・・と,試合のことを全く書かずじまいでした・・・。
相変わらずの決定力不足で,序盤から再三再四相手ゴールを脅かすものの得点に結びつかず,私のような素人目からはストレスのたまるゲームでした。
松井と大黒の投入は当然と思いましたが,後半終了間際の松井のゴールに対しては,
「おせーんだよー」
と,ついつい叫んでしまいました。
欧州や中南米の強豪相手には通用しないでしょう。
相手は,結構ミッドレンジからのラフなシュートが多く,救われた感じでしたが,例えば相手がドイツやイタリア,アルゼンチンだったら,とっくに先制されていたことでしょう・・・。

ま,勝ちは勝ちです。
引き分けよりは当然良いわけでして,先の東欧(と言うか旧ソ連)遠征ほど不甲斐なさは感じませんでしたが,W杯まではまだまだ底上げが必要だと思います・・・。
(昨日逆転負けした女子バレーも韓国に勝ったようですし,ひと安心・・・)
2005/10/26

The Last One

一点ビハインド最終回二死走者二塁。
この場面で打席に立つのは,当然のことながらもの凄いプレッシャーに苛まれる。
ワンヒットでヒーローになる反面,凡退したときの悔しさを考えると,何としても塁に出なくては,と考えるのが普通だろう。

実は,そんな局面に立ったことが一度だけある。
勿論草野球でのことだけど・・・。
スコアは6対5だったか,4対3だったか記憶にないが,とにかく一点差で二死走者二塁だった。
実は,前の打席で満塁走者一掃の三点タイムリーを打っており(・・・と書くといかにもかっこ良さそうだが,今日の今岡のタイムリー同様,インコースに差し込まれて根っこに当ててしまい,振り切ってかろうじてライト前に落とした所謂テキサスヒットだった・・・),前の回,一二塁間の拙い挟殺プレーの失敗で久々の勝利打点をフイにされたこともあって,少なくても前向きに打席に立った訳ではなかった。

この局面,私が願ったのは,せこいことに相手投手のコントロールミスによる四球だった。
今思うと,この時点で勝負あった,だったかもしれない。
普段は初球ストライクが取れないはずなのに,何故かアウトローいっぱいにストライクが来て見逃してしまった。
二球目も同じところ。
体勢を崩しつつ,かろうじて先っぽに当てる。
力ないファウルが一塁ベンチ方向に転がった。
三球目,多分勝負だったのかもしれないが,力んだストレートが明らかに高めにはずれた。2-1,もう後がない。
ボール球であることを願った四球目,インハイにストレートが来た。
渾身のフルスイング・・・・・の筈だったのに・・・・・。

たかが,職場対抗草野球の二回戦だったが,実は情けないことにその晩悔しくて眠れなかった。
寝酒,と思って飲っているうちに四合瓶を一本空けてしまい,翌日に持ち越した・・・。

今日の日本シリーズ第四戦。
一点ビハインドの九回裏,タイガースの攻撃。
ストレートの四球の先頭打者片岡(代走久慈)が生きたものの,矢野のバントはピッチャー前への小飛球となり,ダブルプレーで一瞬のうちにチャンスは費えた。
バッターは藤本。

前にも述べたように,30年余来のオリオンズファンだった私であるから,勿論ロッテを応援していたのだが,この土壇場では藤本に感情移入している自分に気付いていた。
仮に,阪神がサヨナラ勝ちしても許せるような気さえした・・・。
 
最短の宴は終わりを告げた。
表彰式は,後続のお笑い番組によってかき消された。
ワンサイドだった昨日までの三試合に比べ,両軍とも投手を全てつぎ込んだ見ごたえのある緊迫したゲームだった・・・。
ともあれ,千葉ロッテマリーンズには再びおめでとうだ。
パ・リーグはロッテのファンと言って,変な顔・厭な顔されることに快感を見出すことはもうあり得ないかもしれない。
それぐらい,今年のロッテは強かった。
やはり日本一に相応しいチームだった。